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    2011'02.02 (Wed)

    ホームレス

    今日は、重い話になります


    先日お散歩トーレニングで行く広場に、ホームレスの人がいました。
    上半身裸になり、冷たい水道の水で体を拭き、シャンプーまでして清めていました。
    天気は良く、日差しが暖かったのが幸いでしたが、風邪を引かないようにと願わずにはいられませんでした。
    あのような人を見ると、その人の人生の裏を考えてしまい胸が痛くなります。

    一昔のバブル崩壊で、身近にも同じようになってしまった同業者を何人も見てきました。
    そこから脱出しようと努力をしていた人の他には、自殺をした人や、栄養不足で結核になって亡くなった人も・・・。
    家族崩壊で住む家を亡くした人にボロボロでも(冬なのに窓も壊れ段ボールで補強していた)どうにか住める家を提供した親切な大家さんに加わり、私たちも微力ながら炬燵一式と冬用の寝具を差し入れしました。

    ホームレスを引き起こす原因は様々、失業、リストラ、倒産、死別、家族崩壊、借金、アルコール、ギャンブルなど個々の具体的な状況は様々で論じても意味がない。
    でも共通するものは、打ちのめされるような喪失体験、対等で信頼できる人間関係の喪失です。
    これは経験した者だけしか分からない過酷なもの。
    広場で身を清めていた人には、まだ生き抜こうという力強さを感じ、頑張って欲しいと思い止みませんでした。

      お金がない  仕事がない   住居がない   住民票がない   保証人がいない

    そうした現状はどんどん自尊心を低下させ、自分を無価値な人間だと感じてしまい、挫折を繰り返すことで気力まで失っていき、絶望から将来のビジョンがイメージできなくなってしまうのです。


    こんな出来事が、
    ずいぶん前の話ですが、主人が夏の夕方に海に釣りに行くと、テトラポットの上で蚊に刺され痒がりながら横になっている男性を発見しました。
    そこは毒気の強い蚊が多く、虫よけスプレーなしでは居られない所だそうで・・・
    風貌からホームレスと判断した主人は、持っていたスプレーを渡し使うように助言したのですが、きっぱり断られたそうです。 
    帰りに黙って置いてきたそうですが、使用したかどうかは定かではないですが・・・。

    プライドがそうさせたのか、心の内までは理解できませんでしたが、人間の心理に人に親切にされると「お返し」をしたくなる心理があるそうです。
    じゃ、「お返し」ができない場合は?
    それ以上の親切を拒むという選択肢をとるそうです。
    だとすると、蚊に刺されたホームレスの人は返せる当てがない親切に大変なプレッシャーを感じていたのかもしれないです。
    だからと言って、全く相手にするなと言うことではなく、相手が返さなくても済むような程々の親切でもよいと思います。
    何が原因だとしても、寒空の下で冷たい水で体を洗ったり、シャンプーをしたり、路上で生活している人たちは、やはり気の毒でならない。

    今では、ホームレス支援ボランティアの活動により改善されたことも増えたとか、
    まだまだ問題はなくなりませんが、やはり人が人を救うのです。




    15年前のバブル崩壊、私達も他人事ではなく、投資が無意味となり数十億の負債を抱え四面楚歌の窮地を生き抜いて来ました。天国から地獄に落とされる気分、どうなってもおかしくない人生、紙一重でした。
    逃げ出したくなる気持ちを抑え、家族の為にプライドも捨て、すべて一からのスタートを決心した主人がどれほどの苦悩を抱えていたかは、計り知れません。 

    連日新聞に載っていた自殺記事・・・。
    会社経営者が借金苦で自宅で自殺、子供たちを残し夫婦二人が車内で自殺、線路に母と中学生と高校生の娘と三人が抱き合って自殺・・・。 「何故?」と思うより、「分かる」という気持ちでした。
    人生は誰しもが順風満帆に送れるものじゃない。
    いつ何が起こるか分からないのが人生、良い事も悪い事も。
    どちらにせよ、与えられたものが運命ならば避けては通れない、
    「To be,or not to be,that is the question.」でしょうか・・・。


    「死ぬ気になれば何でも出来る」などとテレビのコメンテーターが賜っているのを聞くとぶん殴りたくなる!
    「あなたも経験してみなさい、そしてそういう人たちの気持ちが爪の垢ほどでも分かったら、それからコメントをしなさい」と叫びたくなる・・・。


    逆風を背に生き抜こうとしている人達を見る角度を少し変えてみませんか?
    逆の立場だったら・・・と、ほんの少し考えてみてください
    あなたなら、何を望みますか?





    追記

    去年暮に義兄の末弟(60歳)が会社経営不振で自殺しているのを発見さました。
    独身でした。 近くの山の中で発見されDNA鑑定をしなければ認識できないほど月数が経っていたそうです。
    借りていた事務所に大家さん宛てに走り書きしたメモが置いてありました、私も読みましたが涙が止まりませんでした。
    面識はありませんでしたが、とても几帳面で真面目な方だったそうです。
    何がそこまで追い詰めたのか・・・、考える余地もない。
    この方もバブル崩壊の犠牲者の一人でした・・・。


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